上棟・上棟式
2009年 08月 12日

おばあちゃんがお住まいになる和室の平屋部分。
2009年8月12日上棟
3日前から大工さんが入り、上棟に向け工事をしてきました。
中一日雨で中止になったものの、他の現場の大工さんの応援もあり無事上棟することができました。建設会社で抱えている大工さんは12名いらっしゃるそうです。
棟梁は私よりも一つ年上の若手の大工Oさん。
Oさん、休み返上で墨付けから材の刻みまで舵取りしてこの日を迎える事ができました。
「仕事がおもしろくてやっているのだから気にしません」
と言ってくださったのが印象に残っています。自然乾燥させた材を手刻みで丁寧に削っていく建築方法をしたくて18年前にこちらに来たそうです。
Oさんははにかみ屋さんだそうなので、あまり喋りませんがとても誠実で仕事熱心な大工さんです。上棟当日もご年配の職人さんも居る中、現場を仕切っていました。
建て主世帯が生活する2階建て部分敷地が公道からずっと奥に入ったところにあるため、設計段階では近隣にも見えないと思っていましたが、実際、棟があがってみると、遠くから見えました。

金物ではなく、込み栓で柱梁を継いでいます。釘やボルトの代わりに木の小片が見えるのが込み栓です。堅木で、建物がゆがんだ時など出てきたりしますので打ち直しができます。そういった金物とは違う利点があります。今回は床、柱、梁は大部分が表しなので化粧が殆どで大工さんの削る手間がとてもかかっています。電気屋さんの配線も大変なので、工事の最初から入っていただくことになっています。


この日は今回、施工を請けて下さっている数寄屋建設の方も総出でいらっしゃっていました。
真ん中あたりに見えるのが八角形をした7寸の桧大黒柱。
ちょうど屋根の垂木がかけ終わった頃に大雨。
大工さんが10m四方もあるビニールシートを急いでかけていました。



夕方5時頃からはじまった上棟式。神主さん主導の上棟式は私は初めて。工務店や大工さんが司会進行でやったことしか経験していませんでした。建物の四隅に御餅を置き、祝詞を述べ、塩を撒き、玉串を捧げ、祓う。
約1時間。
棟札には施工会社と建て主の名前。
それに棟梁、左官、設計者の名前を後から刻むそうです。50年、100年経った時に改修等で屋根裏に上がる時に発見されるとか。今ではこの神前の上棟式も珍しいそうです。
後、宴会。
工事関係者が無事に仕事ができますようにと願いを込めて。
「乾杯の音頭は設計者さんに!たまにはKさん、いいよ(笑)」
と建設会社社長Sさんし言われて乾杯の音頭取り。
たまにではなく、上棟場面の乾杯は私は初めて(苦笑)
でも、せっかくなのでお受けしました。
写真には入りきれていないほど大勢集まって賑やかに。夜遅くまで美味しいお料理と話で無事終わりました。お料理は建て主さんのご親戚も集まり手作り。揚げ物、お造り、煮物、赤飯と色々。驚いたのは分筆した母屋に住む建て主のお父様。大根の煮物を作られたそうです。今年、82歳。
足利の地酒にお赤飯、神様に捧げたつきたてのやわらかい御餅です。
