今年もキッチンの出窓で豆苗がスクスク育っています。
お野菜はお日様の陽射しを浴びませんと育ちませんので、元々サッシがあったこの場所はちょっとしたお野菜の栽培にうってつけ。
北側には元々網入りガラスのサッシがついていましたが、その内側に建具を造作。
ステンレス巻だった窓台は窓枠にあわせてナラ(オーク)材にしてあります。シンクやコンロ、作業台などはL型にコーリアン(人造大理石)で水が流れ落ちないように立ち上がりをつけた加工にしています。
キッチンリフォームしてから、6年経ちますが母もキッチンに立つことが億劫ではなくなり、プリンを作ったりしています。
流しの天板の高さをキッチンに頻繁に立つ人の身長に合わせて設計。
I型のキッチンで孤独感を味わってきた母は流し台を対面にして欲しいと長年言っていましたが、私が学生時代の頃にリフォームした際はコーディネーターの方に家事動線の通路が狭くなるのでお勧めではありませんと言われて断念。
父が亡くなり、もう一度リフォームするチャンスが訪れて私が数点模型を作製して母の希望を聞きました。
キッチンを造作(フルオーダー)する事で、シンクと作業台を食卓側に向けてリビングのテレビも見る事が出来るように。
火を使う調理をする時は集中出来るように壁側へ配置。壁側に配置をした方が揚げ物の油分や匂いなど換気で引っ張りやすくなるので好都合です。
何度か新しくなったコンロで作っている自家製パン。作ったジャムなどを入れて焼いたり。
こちらは、ここ2週に渡って余った卵で母が作ったプリン。
私が子供の頃は母はご近所の方々にお菓子づくりを教えて居たので、いつも帰宅すると甘い香りが部屋中に漂って居たのですが、母が続けてプリンを作るなんて35年ぶりだと思います。
主婦にとってはキッチンや家事スペースは自分のお城のようなもの。(最近では、ご夫婦で家事分担をされているご家庭も多いです。)なので、水まわりの計画は何度も使い勝手や持ち物をご一緒に整理させて頂いて設計に入ります。