仕事のお休みを1週間取り、母連れて北アルプスの最深部、黒部源流があるところまで5日間かけて歩いて来ました。
父が亡くなってから13年が経ち思い出の地を訪ねて。
裏銀座縦走は父が母と歩いた最期の山です。
三俣山荘から鷲羽岳に登ることが出来、ここで両親は日本百名山を達成。熊谷組に勤めていた父は幼少期から土木屋になりたくて勉強してきましたが、土木の希望は敵わず、建築屋になったと聞いています。
どうしても最期に行きたかった雲ノ平山荘と三俣山荘。
三俣山荘で伊藤正一さんと両親
伝統工法で建てられた雲ノ平山荘
三俣山荘は伊藤新道の開拓者伊藤正一さんの原点となる小屋です。当時の話をご親族にする事が出来ました。
小屋は簡素にしてじゅうぶんな造り。山奥で雨風が凌げる事がありがたく感じます。
登山道の植生回復するために小屋の方が総出で整備されている姿が印象的でした。
色々な事が原因で森が破壊されていきます。
なるべく自然なかたちで残していかないと今の環境は良くない方向へ進んでしまうと感じます。
昔から三俣山荘ではサイフォンで淹れた美味しい珈琲がいただけます。
鷲羽岳
山でのお夕食は17時からなので早め。鹿肉のスープでビジエ料理は地消地産。増え過ぎてしまった鹿をお料理で出すことを考えたそうです。
美味しくありがたく感じました。
鷲羽岳
槍ヶ岳
朝食は猪肉のソーセージとパテにご飯にお味噌汁。
朝の状態で一日の体調がわかります。
前半の黒部五郎小屋では美味しい料理も少し体調を崩してあまり食べる事が出来ませんでしたが、黒部五郎小屋の方々に色々気にかけて頂いて体調を取り戻すことが出来ました。
増築されたカフェからは山友が好きな槍ヶ岳がよく見えました。
どこからアクセスしても2日間はかかる場所に母と一緒に行く事が出来ました。今回、山小屋の方や同じ登山者の方々との良い出会いもあり、お世話にもなりありがたく感じました。