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築後のメンテナンス

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母の茶道友達のお宅の茶室の畳が新築時からの不陸があるとのご相談を受けて、友達である草新舎社長の高橋寿さんに聞いたところ畳職人さん達で直せるとのこと。
ということで、ご依頼する流れで綺麗におさまったうえに釣り釜の調整までして頂いたと喜ばれていました。
『畳床』を手直しすることで不陸を直せる技術は文化財などの場合、必要なことなのかよくある事だそうです。
茶室の畳に不陸があることは、茶道する方にとってはストレスになります。我が家も炉を切る時は私が立ち会い図面を渡して宮大工さんと打ち合わせしながら納めました。

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以前、私の釣友達のお宅ではどこに依頼しても雨漏りが改善されなかったと相談されて別の古民家の改修をしてもらっていた宮島建具店社長の高橋利幸さんに相談したところ、文化財を手がけている職人連れて補修されました。
応急処置でしたがそれ以来漏ることは無いとの事ですが、屋根が入り組んでいるために谷の部位など慎重な作業されたと思います。
元々呉服屋さんだった住まいは遺しておきたいような佇まいですが、全体の下地の状況を確認させていただきましたが劣化が進んでしまった部位の材の交換や補強が必要な状況でした。

それなりの費用がかかることで躊躇される方も多いものですが、それは仕方ないかと思っています。

リフォームはその後どれだけ住み続けるといつどの時点でメンテナンスが必要になるか?の計画を立てて行うことをお勧めしています。
新築の引き渡し時に5年、10年、15年目でメンテナンスが必要な部位はどこなのか?も施工会社に説明をしてもらい、お引き渡し後の点検スケジュールを設けてもらうことが良いです。

お引き渡し後の点検は義務ではありませんので、しっかり契約時かお引き渡しの書類のなかで明記してもらうことが大切です。

by atelier-kirara | 2024-07-16 06:48 | 仕事諸々 | Comments(0)

日々の暮らしや建築のことを書いています。お付き合いいただければ幸いです。


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