石巻市 10年点検
2024年 04月 16日
4/15(月)午前中は福島県郡山市。午後は宮城県石巻市。
石巻のお施主さん家は築後の点検。
お部屋の中も外壁や外まわりも清掃が行き届いて綺麗になさっていました。
サイディングから下見板に貼り直した北側も建具や室内も結露しなくなったとのこと。戸車は隙間が出来るので、戸車ではなく溝をついて敷居としています。
断熱は充填と外断熱の二重断熱となっています。
外まわり一周して、コーキングが劣化していないか?
雨漏りはされていないかもお施主さんにお聞きして、検査終了。
お施主さん、お気に入りの借景。木製建具を通して眺める光景は、木製額に飾られた絵画のようです。
山々の桜の開花が見られます。秋は紅葉で赤黄色に染まった素敵な景色が堪能できるそう。
食卓は椅子とソファーなので寝転んで、一日中リラックス。
こちらのお家の製作テーブルは欅【ケヤキ】です。
先のお施主さん宅は桜【サクラ】でしたから、肌色から落ち着いた茶褐色に変化していきますが、欅は濃茶から明るい赤みがかった茶色に変化していきます。
建具やテーブルも既製品のものではなく、設計デザインさせていただきました。木のことを良く知っている職人さんとも縁があって出来たと思っています。
歳を重ねても快適に過ごせて居て10年前にお願いして良かったとお施主さんからお聞きしてそれだけでも充分でした。
出来るだけ綺麗に手をかけることを楽しみにされていらっしゃるという旦那さまは、お家のお掃除も楽しそうにされているのを拝見してきましたので、私も嬉しくなりました。
まだまだ余震がありますが、基礎の割れや建具の開閉不良も今回はなく安堵しました。
良いことばかり書くケースが多いと思いますが、住まいは築後の経過も含めての住み心地となります。良いことばかりではなく、当然ながら不具合も生じることもあります。
木建具は開閉が渋くなった箇所がありましたので3年後、5年後の点検時に調整しています。
設計者として思う事もありますが、お施主さんが前向きで、それを含めてヨシとしてくださる施主さん方に感謝しています。
この後、国宝や文化財の仕事を主にしている畳店 草新舎の社長、高橋寿さんの案内で久しぶりに津波被害のあった地域を見て来ました。
by atelier-kirara
| 2024-04-16 06:15
| 仕事諸々
|
Comments(0)