
木建の格子が傷まないように庇がかけてありますね。
屋根の軒の出が浅いので、雨が吹き込んだりかからないような配慮もあると思います。

玄関先も同じようになって居ますのでデザイン上揃えたのかも知れませんが、下屋の屋根が瓦なので、出桁造り(せがい造り)となって居ます。
これは通常、軒の出を深く取るときや雪の重みに耐えるために桁を前に出して軒(屋根を構成する垂木)を支えるための工法です。
桁は、写真で示すと屋根の下に一本横に通っている角材です。その上に小さな角材が等間隔に直交するように乗っているのがわかると思いますが、これが垂木(たるき)です。
現代でも、建築用語ってあまり変わっていませんので、昔大工さんに家を建ててもらったとかの経験があるご年配の方にはわかりやすいかな。と感じています。
若い方も、今はインターネットで調べたりと勉強熱心な方も多いです。
インターネットで情報を得ることは全く間違ったことでもありませんが、時として間違った事も書かれていたりします。
調べるのでしたら、資料集や書籍が一番でしょうか。
桁が表しになっている意匠も美しいですね。