
久しぶりに北鎌倉駅下車。
本日の主な目的は・・・
鎌倉アルプス【天園ハイキングコース】を歩き、その先のまんだらやぐら群を見学するというものです。
建長寺の境内からハイキングコースに入ります。
総門・山門・仏殿・法堂が地形上に一直線に配置されているのが特徴です。
境内には樹齢750年のビャクシン【和名:イブキ ヒノキ科】
巨木で風格がある佇まいです。
台風などで、被害が出て暫く総門が修復中でしたが、修復工事は終えています。
文化財は彼方此方で修復が行われているので、古民家再生に携わって頂いた職人さんたちも忙しそうにしています。
横浜にある三渓園のお茶室の修復に入っていたりしています。
この日はお天気が良くて湘南の海を一眺することが出来ました。釣り仲間である元区長さんにお聞きしましたら、建長寺から登るなんて珍しいな!と言われたのですが、ガイドコースの逆回り。
こちらから歩いたほうが急登ではなく、高齢の母達でも比較的楽だと思います。母の茶道のお仲間5人をアテンド。
暫くは急な階段です。振り向くと、建長寺の境内と海が見えます。建長寺は『けんちん汁』発祥の地。
大根や人参のヘタなど余ったお野菜をお汁にしたもので本来は精進料理なのでしょう。建長寺近くにけんちん汁がいただけるお店があります。
急な階段から岩場へ。少し我慢して登り終えるとなだらかな道に出ます。母達には30分先にスタートして居てもらい、私は電車遅延で遅れて来た友達と一緒にあとを追いました。
2人ですと、速い。
母達に追いついて7人になりました!
半日もかからないコースで2時間程度でお手軽です。
歴史的保存地区や景観条例、風致地区などの言葉が出てきます。鎌倉あたりは家や店舗を建てる場合も様々な条例等で規制されています。
昔ながらの城下町などでは奇抜な色の建物は建てられないので、明度・彩度・色相などもお役所に提出して審査されます。
土地から遺跡などが出て来てしまうと、工事が一年くらい止まってしまう事もあります。
低山でもヘッドライト、お水、レインウェア、帽子、地図、防寒着、トレッキングシューズ程度の装備は必要です。
下山してすぐそばにあるシノワズリ風の中華料理屋さんで早めのランチ。
父が昔、台湾人のお施主様の施工をする際に台湾まで施主さんと一緒に行って、建具や調度品などを買って来たということをしていたのを思い出しました。
母の茶道友達が事前に予約を取ってくださった『鎌倉凛林』というお料理屋さんです。
お店のなかに入ると、調度品などを職業柄、よく見てしまいます。外壁も真壁に見せる方法も最近では良いなと考えています。イギリスではハーフティンバーと言って木骨造のことですが、日本家屋では真壁工法。
ただし、外壁を真壁にするには雨仕舞いのことをよく検討しなければならないので下地の通気も気を遣います。
詳しくは割愛しますが、施主さんにはご一緒に現場を見られるように詳しく説明します。
ランチを食べたあとは、逗子に移動して春と秋にしか公開しないという【まんだら堂やぐら群】を訪ねました。

やぐらとはお墓のことです。
石をくり抜いて火葬した骨を納骨する穴で、鎌倉時代中期〜室町時代のものだと云われています。
お墓ですので本来なら撮るべきものでは、ありませんが国史跡となっています。
管理されている方からパンフレットをいただきました。
切り通しを歩いて、一山超えます。
所要時間は50分程度。
母の茶道友達オススメの洋菓子店『珠屋洋菓子店』
石原裕次郎さんも行きつけのお店だったそうです。ロールケーキが美味しいとの事で、2個セットを注文。
ザバロールもショートケーキも口溶けよく、いくらでもいただけそうな軽さ。昔ながらの正統派ケーキでお値段も良心的です。
逗子駅から銀座通り商店街すぐにあります。
以前、逗子駅には何度か建築確認で来ましたが、全く知りませんでした。母の茶道友達とのお出掛けはいつもお食事処の新規開拓ができます。