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足利市文化財特別公開

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日曜日にお友達とお友達ご夫婦と4人で栃木の大平山山行予定で行きましたが、午前中、雨量が多く、お天気の様子を見て歩く事にしました。
前日に、14日、15日しか拝見出来ない文化財のご開帳がある事をキャッチして足利市文化財特別公開を午前中に観て歩くことに当日決めました。
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三柱神社から。
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早朝、神事が行われていて少し待ちましたが、地元の講の方々でしょうか。ご丁寧に成り立ちなど解説して頂き、充実した見学となりました。
百人一首が描かれた格天井。【許可を得てお写真撮らせていただきました】
清少納言や紫式部など、歴史上の人物が描かれています。
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星宮神社。
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秋の神事があるとの事で、結界の奥の社殿が公開されていました。
修復されて、絢爛豪華な色彩に。
日光東照宮の塗り師と同じと伺いました。
鼻木や頭貫の装飾や胴羽目、脇障子の彫刻•意匠が素晴らしく、しっかりとした虹梁、蛙股も意匠性もさることながら重たい屋根を支える構造的役割も担っています。
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赤い緋鯉の彫刻は珍しいとお聞きしました。方角を変えてみると、真鯉の彫刻があります。左右対象に配置されています。
上部に鰻の彫刻が見えます。鰻は神様を乗せてくる神聖な使いとされているので、この地域の方は食さないというお話を聞きました。後に、母に聞いたら『初めて聞いたわ』とのことで、足利の親戚も知らないのかもしれません。

この後、午後から行った大平山神社で鰻の護守を見る事になるのですが、やはり、大平山神社では鰻は食さないようです。
鰻は、地位向上、運気上昇などのご利益があり、縁起が良いものと考えられているようです。
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説明を受けているお友達。
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三軒目は、日光鹿島神社。
当時の塗装がだいぶ剥がれて来ていますが、素地はしっかりしています。
塗装が取れてしまっても趣があり、素晴らしいものです。
扁額の文字が読めませんが、どの神社もその神社の特性を現した趣向を凝らしたものになっていました。
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四軒目は、下野國一社八幡宮。
当初見学する予定外の神社ですが、お友達ご夫婦のご主人が、やはり一ノ宮は行くべきでしょうと言ってくださったので、足を運べました。
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こちらは内部撮影禁止ですが、木板素地に直接花鳥風月の絵が描かれた格天井となっていました。建立された当初から修復はされていないとのことでしたが、しっかりと遺っていました。
中央には、鳳凰と桐の絵面。大体、この組み合わせが格式高い位置に配置されるようです。また、外部の胴羽目板の彫刻も豪華ですが、その羽目板に彫刻された絵が内部にあります。職人さんたちが残した設計図を見る事ができました。

事前に教育委員会にご連絡してこの日ではないと見る事が出来ない文化財があるかをお聞きして、三軒ご案内して頂いて予定したのですが、八幡宮にも足を運んだ甲斐がありました。

ここで、ようやく雨が小雨に。
大平山の方角に青空が!昼食を取って登れる所まで行ってみようという事になりました。



by atelier-kirara | 2023-10-15 20:40 | 古民家・伝統建築 | Comments(0)

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