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建築士の役割 老後のリフォーム・リノベーション


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所属の会が製作しているカレンダー。
【老後の暮らしを豊かにする念願のキッチンリノベーション】
これは以前も何度かblogに掲載しましたが、私が育った実家のキッチンです。
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改修前は薄暗く、家事動線も狭くて使い難かったのですが、25年前のパナソニック製システムキッチンではこれが最新で流行りのものでした。
当時設計に関わったのは、パナソニックのインテリアコーディネーターと設計士の方。
当時流行ったゴキブリ避けの電流が流れるというものですが、余り効果が認められなかったのか?その後は出されていないようです。

当時のリフォームの際も母の希望を聞いてくださったのだと思いますが、父の意見が先行したのでしょう。どうしても長年使ってきて不便を感じていたという母。
床が腐って抜けたタイミングにダイニングキッチンはリフォームしたいという母の希望を聞きました。
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潤沢な予算はないので既製品をセミオーダーで組み合わせようとしましたが、部屋の間口寸法から母が使い勝手の良い形態にすることは難しく、私が家具図面を描いて造り付けにしました。
優先順位をつけてできる範囲でのリフォーム。【背伸びしない身の丈に合った老後のリフォーム】ですが、母の希望を少しでもかなえることが出来て良かったと思って居ます。キッチンに立つことが苦痛だったという母。
調理場が奥に配置されていたことや家事動線も狭かったので孤独感があったようです。
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今では妹家族、孫たちが来ると豚汁や煮物、天ぷらなどを作ったり。
リビングも見えますし、作りながらテレビも見ることが出来て孫との会話も出来て楽しんでいる様子。

家づくりに関する希望や夢は沢山あると思います。またそれをかなえたいと思うのが設計士の仕事ですが、敷地の状況やまわりの環境、制度や法律、そして建築予算もあることから叶わない事もあります。

そしてそれぞれの家庭で暮らし方も異なるので、打ち合わせするとどんな事がそのご家庭にとって必要なのか?が経験上見えてきます。施主が気が付かないことを気付いて計画に盛り込むという事も建築士の大事な仕事だと思います。

実家のダイニングキッチンリフォームしてから今日で6年の歳月が経ちました。
早いものですね。

手が届く範囲に全てを収納できるように計画したので、骨折中の私でも便利さを実感しています。

骨の再生具合は順調で、先日の検診では骨の元になるものが出来ているので、このままいけば2/3の体重を右脚にかけて歩くことも予定通りとのことを医師から告げられました。

あともう少し。右足にはくれぐれも体重かけないように!と言われましたのであまり無理しないようにしますが、左足と腕力で右足をカバーすることは出来て居ますので殆ど困ることは今のところありません。

by atelier-kirara | 2022-08-07 13:31 | ◆我が家のプチリフォーム | Comments(0)

日々の暮らしや建築のことを書いています。お付き合いいただければ幸いです。


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