吉阪正隆展 ひげから地球へ、パノラみる
2022年 05月 18日
久しぶりに来ました東京現代美術館。
コロナ禍で自粛して居ましたけど仕事も通常通りです。
手洗いうがい、こまめに水分摂取で予防していくしか無さそうですね。
入り口では井上泰行展があることがわかりましたが、目的は冒険・登山家であり建築家であった吉阪隆正展。
父親の転勤でのスイス居住やイギリスに留学経験からル・コルビジェに師事。
予定が午後からあるなかで、結構な展示ボリュームで吉阪隆正先生の展示物を見るのにしっかり2時間かかりました。
パタパタとめくって描けるようになっているスケッチ手法や模型・図面なども展示。
黒沢ヒュッテなど小屋の山岳建築模型や原寸大の自邸の図面、日仏会館で実際に使われていた手摺やテーブル、椅子などの展示がありました。
BRUTUS Casaにも特集されていますし、詳しくは書きませんが、フライパンから皿、カラトリーまで全てスケッチに起こして寸法採りをしていた事が印象的でした。現在の建築設計においても設計者であれば大事にしていることです。
建築哲学や有機的造形美を感じることができました。
山をこよなく愛していたことがよくわかるコーナー。
測量や設計、施工まで過程がわかります。
一緒に行った相方が皆んなで協力して行う作業というのは楽しいだろうなぁ、とのこと。そのとおりです。
そう言いながら、椅子が好きでたまらないと言って赤い椅子を暫く眺めて居ました。
父が生きていれば、一緒に見に来たと思います。
大学時代ワンダーボーゲル部でゼネコンでも土木・建設で山に入って居ましたから、この時代の建築家は知っているでしょうし。晩年は膵臓癌をわずらうまで山が好きで夫婦で登り続けて居ましたから、私とではなく母と来たかしら。
by atelier-kirara
| 2022-05-18 12:17
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