社寺建築 身延山久遠寺
2021年 11月 16日

子供の頃に家族で訪れた事がある身延山久遠寺
奥の院に行くまでには257段の石段が待っています。それでも両親は幼い娘3人を連れて登ったのですから、姪も大丈夫だと思いました。
総門前の駐車場に停めて歩く。
先ゆく母の後ろ、姪の足取りは軽く、妹は疲れた感じ。
扁額もさすが立派な構えですね。これを造る専門の職人さんが居ますが、現在では数少なく彫刻師の方々が製作される事もあります。
木の小口に銅板や漆喰を被せるのは、雨水などによる木材への腐食を防止するためです。社寺建築には伝統の技と昔の人の知恵が息づいています。
階段が急なので、脇道を歩こうとする妹に姪は階段を登りたいということで。
一段の高さ(蹴上)が30cm
姪は階段をリズム良く登り、母と妹は転ばないようゆっくり。階段での怪我は大変なことになりますので、子供でも走らせず、手すりにつかまって登るようにしたいですね。
住宅では、屋内階段の蹴上(ケアゲ)は23cm以下という基準があります。なので、この階段が急勾配である事がわかりますね。古民家の階段などで良く見かけますが、私も祖母宅の箱階段は、手をついて登っていた記憶があります。
登り切ると、景色が広がります。
ロープウェイで奥の院へ。
子供の頃、父と来た時は奥の院までは登りませんでした。パワースポットである御神木。
父と来た時は、桜の季節で樹齢400年の桜が風に揺られて華やかに咲いていた記憶があります。父は古希の御祝いの年に膵臓癌で亡くなりましたが、母は喜寿。
ゆっくり、ゆっくりですが、これからも山歩き出来ますように。頂上で父に逢える気がするのでしょうね。
この日の富士山はかさを被っていました。
翌日雨が降るなどの云われがありますが、翌日も快晴。
歩いたのでお腹空いたのか。小食の姪が良く食べます。
草餅に富士山サイダー、うどん。
そして、帰り道の急勾配を妹の手を引いて歩く。
いつもゲームなどして居てご近所の散歩は嫌がるのですが、自然のなかを歩くのは楽しいようです。
意外な勾配のついたザレ場で、私は尻もち。
妹は久しぶりにこのような場所を歩いたので、疲れたようです。設計の仕事は、図面を引く期間は座り放しになりますから、運動不足になります。
太陽に当たらなければ、骨も出来ません。
私の歳で膝や腰を痛めている同業の方も多いので適度な運動は必要ですね。
by atelier-kirara
| 2021-11-16 19:07
| 旅・建築のことなど
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