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国指定重要文化財 室堂小屋 立山アルペンルート①

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日本最古の山小屋『室堂小屋』
国の重要文化財に指定されています。
今回の主目的であるこの山小屋は、かつては宿泊としても使用されていましたが、ペンキによる塗装やトタン屋根などの度重なる補修と老朽化で、取り壊しが決まって居ましたが、調査の結果、江戸時代からの材木が多く残って居たことがわかり、建てられた当初のものに復元されて、現在では、修復と保存となって居ます。
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重さを分散させる処理も行ってありますね。
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積雪が多いことや、標高2450mに位置するこのあたりでは、風で雪が吹き飛ばされるよりも、屋根に積もり、凍るのでしょうか。
総柱建ての構造で、重たい屋根荷重を目視で柱9寸程度?で受けているようです。写真からわかると思いますが、野地板も厚く、屋根材も板葺き、外壁は板の間に目板が入って居ますね。(縦板張り目板打ち)

木製雨戸を作る際に雨がかりの部分は板が収縮するので、ボンドでとめたりは室内建具ではないので通常しません。素人DIYでは使用しない製作は難しい〜(文化財の修復を行う建具職人さんから前に施主さんところを修復していただいている時に聞きました)
修復を行う建具屋さんのところには、原寸図がありますが、それにもそうなって居たと思います。
目板は、隙間から雨風が入らない役割もして居ますし、板が反ったり、動いたりするのを出来るだけ吸収、防ぐ役割をして居ます。
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窓や入り口の開口部はアルミになって居ました。
建てられた当初は木製だったと思います。
建具職人さんによって、製作法は様々ですが、私は、使用する金物や材種、姿図や拘らがあれば、詳細図まで描きますが、選定や造り方は現場に入る際は、その方法は建具職人に任せます。

木製建具は、きちんと作ろうとすると、材種選定や、保管管理、繊細なで仕事などの手間がかかる作業ですから、こちらで細々と指定するとコストも高くなってしまいます。それでも、きちんと作ってくる職人さんは作ってきますが。
最近では、ウッドショックの影響もあり、木材の値段があがっていますが、室堂小屋のように材木をふんだんに使えるのは良いですね。
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外壁や柱は杉なのでしょうね〜
経年変化で年輪が浮き出ています。
表面はつるりとした手触り。
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こちらは、お隣の室堂山荘。
外壁は板にペンキをして居ますが、外壁がポロポロして居ますね。厚みのある板材であれば、木材に染み込むような塗料や自然材料系の塗料などのほうが良いです。

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古いほうの小屋は、どうしても足元まわりは経年劣化するので、補修したあとが多くあります。
腐った部分を切り落として、継ぎ木をしていますが、2棟の小屋を一周しましたら、その継ぎ方も様々。
金輪継ぎ(おそらく一度解体した時に施こした?)、目違い継ぎ、鎌継ぎ、のげ継ぎなど。
同じ県内で設計事務所をしている友達と2人でながらく、興味深く見てしまいました。
色んな大工さんが関わったのでしょうね。

母がその間に登山届けを山小屋に出しに。

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装備は、なるべく軽く。
食料を減らしてから、歩き出します。
0時に家を出て、10分程度仮眠してから、7:30発のアルペンルートの乗り物を乗り継いで登山口まで上がってきました。

3年前に、母と妹姪でホテル立山に泊まるという事で誘われましたが、新築の物件の現場監理や各種評価の手続きが重なって居ましたので、また別の機会にということで計画して居ました。
念願の小屋が見ることができましたので、満足しました。

by atelier-kirara | 2021-06-07 10:41 | 旅・建築のことなど | Comments(0)

日常のこと建築のこと気ままに書いています。気長にお付き合い頂ければ幸いです。アトリエきらら 小林輝子


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