丸まって眠って居る茶々さんのそばにあるキーホルダーは、女川町で被災した方々が、製作された魚の形をしたホルダーです。
地元の胡桃や桜材を使っているとのことで、私が、当時購入させていただいたのは、胡桃。正式にはオニグルミでしょうね。年月が経つに連れ、濃い茶褐色に。
ウォールナットは、経年変化で、黄みがかった明るい茶色になってきますが、異なるものです。
昨日も、比較的大きな地震がありましたが、皆が平和な日々を過ごせる日が来ますように。
被災地では、まだまだ復興途中です。個人で、現地に入り、手助けをされてる建築士もいます。それぞれが、出来る事をしていくことしかないと思って居ます。
私は、災害後に勤務している財団や行政から依頼があった場合には、現地に入り、調査します。
いずれにしても、防災への備えは大事です。
昨日は、半年ごとの定期検診日でした。
久しぶりに御茶ノ水に降りましたが、通常の人出ですね。気温も上がって、暖かくなり、桜も咲き始めていました。
朝から、水分も食事も全く取れなかったので、帰りは家族のぶんも合わせてテイクアウト。
新御茶ノ水駅の近く。【笹巻けぬきすし】冷蔵庫が無かった時代に常温で持つように考案された笹で巻いたお寿司です。旬の白身魚、海老、卵、干瓢海苔巻きなど。
今の旬は白魚、鯛です。コハダも入っていました。
江戸時代から続く伝統の製法を守っています。酢が多いので、酸味が強く、好みが分かれると思いますが、私は美味しく頂きました。
日大病院の裏側にありますが、ゼネコン勤務時代に、本社も近いこともあり、御茶ノ水界隈はよく来ていましたので、懐かしい光景。
街並みは変わりましたけど。最近では、耐震不足で建替る伝統建築が多くありますが、出来るだけ、遺す努力は行政がするべきだと思います。
青森県庁舎は、故建築家谷口吉郎設計、日建設計が実施設計を行ったものですが、耐震指標が0.38。
倒壊の危険性がありましたが、減築で階数を減らし、外壁にヒバ材を張り、ガラスで覆うことで、暖房効果を高めた結果、効率も上がったそうです。
躯体はコンクリート造ですが、ファサードも木の感じが出て、青森らしい庁舎になったと思います。
個人邸の古民家では、診断し、必要範囲内での耐震補強、断熱性を向上するために木製建具やサッシ、壁や天井、床にも施主さんに説明させて頂いたうえで、寒い暑いという生活が改善されるよう、処置をします。
代々、住み継いで来られた、その家に対するご家族の想いや愛着を受け取った際、出来るだけのことはさせて頂きたいと、お仕事をお受けしています。
新築と古民家リノベーションとでは設計図書の一部である仕様書は、全く異なります。新築と同様に処理をしていると、かえって既存の材を悪くしてしまう事もあるからです。
仕様書は、実施設計で作成するので、基本設計の段階では、仕上表のみです。設計計画の段階では、仕上表をもっと簡単にしたものを作りますが、この段階では、概算なので、本見積もりとは金額に開きが出る場合があります。(見積もりは、指定項目が多いほど、金額は上がります。仕様書などが無かったり、記載が無いものに関しては、施工会社の都合で、いつもの工法や製品などの仕様で入ります)
地震をキッカケに、建築計画の際に、検討する事項が、多くなりました。