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真鍮製の建築金物

今年もあと残すところ、一週間。
今年最後の設計現場監理は、建具屋さん、施工会社さんと金物のお打ち合わせ。
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肉厚でしっかりとした蝶番は、玄関扉を支えます。
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鎌錠とシリンダー、レバーハンドル。
今回も、建具の金物は堀商店の真鍮製のものを使います。黄銅(黄銅磨き)は冷たさを感じさせません。
職人が手づくりのもの。
真鍮は加工前は、柔らかく、作りが雑だと傷なども目立ったりします。
機械工作で扱う材料は、やわらかくて難易度の高い真鍮からスタートすると、それ関係の専門に携わっている同級生に聞いた事があります。
以前、堀商店のMさんが、当事務所にいらっしゃった時にたくさんのレバーハンドルを持ってきていただき。
本当に、綺麗な作りです。
年月を経ても、経年変化さえも美しい堀商店の真鍮は、日銀や国会議事堂などの古い建物などでも使われています。金物の老舗ですね。
建具師の石塚さんも、よくご存知で、これらのことも知っていて、施主さんに説明するのですから、施主さんも感激されていました。
建築好きな事がよくわかります。

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シリンダーの裏側を見ましたら‼️
うさぎ?がいました。
設計図の特記仕様書、建具表に金物は選んで記してあるので、監理の際に、改めて、使用金物の確認が職人さんからあるのは珍しいことです。
なので、このうさぎも今までの現場では気が付かず。
思わず、写真を撮ってしまいました。
施主さんも、これを見て、今しか見れないレアなものを見た。と嬉しそうにお話していました。
HORIの鍵は特許。防犯性が非常に高く、破る事はほぼ不可能です。

他の金物メーカーでは、美和ロックがありますが、ここの鍵もピッキングするのがとても難しいのですが、更に上をいきます。

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私が好きな回転金物。
壁の中の引戸を引っ張り出すのに便利。
施主さんに指を入れてもらいましたが、こちらの金物は金物メーカーBEST(ベスト)の製品です。

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ステンレス製の戸車。
戸車といえば、ここに限る!と建具屋さん推奨のメーカー製品ヨコヅナ。しっかりとした作り。

堀商店の金物を、お宝のように大切に梱包し直す建具師の石塚さん。
石塚さんは、鹿沼で代々続く建具師。子供の頃から、先代の仕事を間近に見て育ち、大学では建築を学んで、家業を継いでいます。
鹿沼は、以前もこちらのブログで紹介させていただきましたが、日光東照宮建設の際に、江戸から向かった職人たちが、江戸に帰らずに、鹿沼を終の住処として選んだと云われています。
そのため、組子細工や建具、家具などの木工が有名で、職人さんも揃っていますが、石塚さんのように若い方は珍しいです。
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今回も?テレビボードなどの家具類は造作です。
扉はソフトクローズ。ゆっくり閉まります。
木を薄く穿いだものを仕上げ材として芯材に貼付けて使います。ここは、一般の方にもわかりやすいように専門用語は無しで。とても、大きなテレビボードですが、木目が通って綺麗ですね。
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左にアイエムの石塚さん。
右にカクニシビルダーの現場監理の林さん。
若手!これからも頑張って欲しいですね。
そして、堀商店のMさんが、私の設計案件と聞いて納期に間に合うよう、あちこちからかき集めてくれたと石塚さんからお聞きして、ありがたいと思いました。
カタログまで出して頂いたそうで、毎回、現場監理の際に出て来られる施主さんにも一緒に見る事が出来、助かりました。

この現場もですが、製造側の建材メーカーさんにも、協力していただける事が多くて助かっています。
職人さん達も、良いものを目の前に士気があがります。
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「この現場は、何時も長く居る職人が居なくて、少ししか居ない職人が居る」と建具屋さん。
壁紙クロスは使用していないですし、水まわりも在来ですし、家具や建具も造付けです。
キッチンセット、浴槽、洗面台、便器などの衛生機器はメーカー製品。TOTOです。
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キッチンは取付最中でしたが、面材はこの家のテーマのひとつでもあるネイビー。
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外側も内側も左官の仕事が多く、左官屋さんは、一ヶ月居ました。ゆっくり時間をかけて丁寧に。
忘れてはいけないのが、木部や外壁の仕上げ材の塗装をしてくださった塗装屋さん。クリアも綺麗に仕上がっています。
建築現場には様々な職人さんがたずさわります。
皆で協力して作っていくものです。

ここだけではありません。
設計したあとは図面どおりに仕事が出来ているか?を施主に代わって監理するのが設計事務所の役割ですが、施工会社さんも、製造メーカーさんも、職人さん方も皆が協力してくださるから良いものがつくれるのであって、ありがたいと何時も思います。

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今年最後の現場から。
こんなに綺麗な青空を見る事が出来ました。

by atelier-kirara | 2020-12-27 03:40 | 大屋根の家 | Comments(0)

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