築10年

役所、お墓参りのち。寄ってね〜！と従姉から連絡があり、コロナ以降、久しぶりに親戚宅におじゃましました。築10年ですが、メンテナンスしながら住んでいただいていますので、構造材や木製建具が経年変化で良い色合いになっています。設計を依頼していただいたのは、13年前。当時、独立して伝統工法を学びながら、設計した家です。工務店さんも、そうした家を手がけるところで、快く引き受けてくださいました。
お庭は、盆栽好きの亡き伯父が大切にしていた木々や草花が植っています。建築中は、植木屋さんに時期をみて移植していただいて、築後、お庭に戻しました。今の季節は、紅葉などが赤く色づき綺麗。従姉は、このお庭を大切に受け継いでいます。義伯父が淹れてくださった珈琲は美味しい。木の大きなテーブルの脚元はアイアン。工務店さんが製作してくださったもの。外壁の漆喰なども淡い色から濃い色に変化。夏にクマンバチが、垂木に穴をあけたと聞いて心配していましたが、専門の業者さんに依頼して、駆除。穴埋めもしていただいていましたので、ほっとしました。クマンバチが巣を作るために穴をあけるそうですが、私が手がけた家では初めてです。
無垢材で自然素材は、虫にとっても身体に優しく、最適なのでしょう。。。以前、小鳥もたくさん寄ってきていましたので。東日本大震災でも、周りの家の瓦などが落ちる中、損傷ひとつもなかった家です。虫さんたちも家を傷めないで、共生して欲しいです。