木組み
2019年 10月 30日
先日の仕事帰りの2時間。
友達連れて、朝霞のイベントに行きました。
こんな感じで、科学に関係するようなものが色々展示されていたり、ワークショップをしていたりします。
私は、イスタの所属会員ですが、伝統木構造の会には設計事務所開設のすこし前から入っています。
独立を機に、伝統建築に以前から興味があったことと、当時、設計依頼されていた建て主さんからそのようなつくりの家にしたいという希望を出されて勉強する為に入った会です。
それから、11年の歳月が経ちました。
最近では、古民家再生でなければ、大壁仕様の新築案件構造体表しの設計が建築コストのこともあり、出来ていませんが、やはり柱梁の見える和の建築が私は好きです。
渡顎の説明を、私の友達にしてくださっている伝木の会の事務局役員のNさん。
既に退職されてますが、元は何某県の建築主事をしていた方です。
伝統工法の渡顎は上下の引き抜きに強い仕口で耐震強度が得られる話や、屋根をしっかりと吹き上がらないように固定出来る方法などを、会員の大工が製作した模型を使って素人にもわかりやすく教えています。
私の友達は小中学校からの幼馴染。確か、理数系のものが得意だった彼女。現在はナースキャリアコンサルタントの会社を経営していますが、元々は看護師。
わかりやすく、面白いと言って興味津々。
こうした伝統技術を持った職人の方が年々高齢化して若い職人が少なくなってきています。
それは、工業製品が出回る中、安価で簡単に組めるような家作りが当たり前になり、それが法的にも標準のものとされるようになったということもあります。
今では、伝統工法と呼ばれますが、昔であれば、どの職人も当たり前のように作っていた工法です。
普段、伝統工法の仕口継手の刻みに慣れていない職人がこれらを作るには日数がかかり、工費が高くなってしまい、家づくりをする際に建築予算に多少のゆとりが無いと出来ないことになってしまっているように感じます。
そんなことを考えながら、説明を聞いて居ました…。
10日前に、民間の建築確認機関に確認申請書、性能評価証明の申請をするための事前協議にロードバイクで行ったところ、検査機関の玄関先に足を着こうとしたところ、転んでしまいました。
歩けるから、大丈夫かしらと思っていましたが、日が経つ事にあざが広がって腫れました。
友達に話すと、近くの病院かクリニックに行って!と言われたので行ってみると診察の結果、骨には異常無いもの、放っておくと歩けなくなってしまうこともあると言われて
病院行くように促してもらったのが幸いでした。新築の設計期間が昨年から今年、来年と重なって、病院に行くのも忘れてしまいそうになってますから、重い腰を上げて。
仕事の息抜きに出掛ける事は、メリハリがつくのでしますが、病院には、やっぱり出来るだけお世話になりたく無いですね…。
何百枚もある構造計算書をリュックに詰め、近いからと思い、ロードバイクで出掛けた事。
反省。1週間は薬と湿布で安静にして下さいとのこと。
薬飲み始めて2日目。腫れは引いて来ていますので、安心です。
本日は、伝統的工法で建てた建て主さんから電話があり、一瞬、ドキッとしました。
台風で周りの家の屋根が剥がれたり、雨漏りしてましたけど、ウチは大丈夫でした!
という報告でした・・・ホッとしました。
床も合板は使用して無く、元々湿気が多く、地下水位の高い地域なので、厚みのある無垢板一発貼りです。床材=構造材です。
基礎断熱でも無いですし、雨水が床下に侵入しても、多少でしたら日が経てば乾燥します。
カビも生えていないとのことでしたが、畳はあげたほうが良いよね?との事でしたから、たまには上げてくださいとお話しました。
by atelier-kirara
| 2019-10-30 18:09
| 仕事諸々
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