


開口部を設ける部分の煉瓦は他のサイズよりも寸法を多く出して建具の敷居をのせるように工夫されています。
木造でしたら、まぐさにとめられますが、レンガ造にはありません。
※まぐさ:開口部の下部に設ける横架材

窓枠と煉瓦の隙間ぶんだけ漆喰が塗られていたということですが、おそらくプラスターなどで中塗りまで仕上げて漆喰がかけられていたのでしょう。

内壁の煉瓦が白いのは漆喰で仕上げられていた証。



2軒目は、蔵を事務所用に再生活用している事例。7,000万円の融資を受けて再生されたとのことで、地域の方の想いが伝わってきます。
かつて、養蚕が盛んだったこと。
本庄市から富岡へ繭が運ばれていたそうです。
蔵の壁に映える黄色のバラはピースという品種。世界中の薔薇の愛好家が愛している花だとライターさんに教えていただきました。


少し歩くと、洋館が見えてきました。
本庄警察署です。
現在は、本庄市内で出土した埴輪などが展示されています。

柱やレリーフなどは、石造ではなく、大工による彫刻。全て木製。

小屋組は、和小屋ですが見かけは洋館。構造は和建築です。

ヨーロッパの美術館でも展示されたという〝笑うハニワ〟
本庄市のキャラクターは『ハニポン』
これも、ゆるキャラなのでしょうか。
学芸員の方の話によれば、本庄市は美味しいお豆腐屋さんとパンが有名だとのこと。
どんどん、宣伝してください。
との事でしたので、掲載させて頂きました。
今日は、一日中、雨が強く吹付ける中、歴史的建築物の保存活用を行う建築士の研修会でした。あと、残るは1ヶ月。
建造物だけではなく、地域の文化や歴史、芸術も学ぶことが出来て、楽しめます。