茶の湯展 東京国立美術館
2017年 05月 03日
お誘い頂き、曜変天目茶碗を拝見。
光の反射で群青色の中に虹色に輝く美しさに見惚れてしまいました。
曜変天目茶碗は、当時は、茶を頂く色合いとしては想定して居なかったものであったとお聞きしました。
偶然出来上がったものだということですね。
特設会場は見応え充分。
2時間以上は居たと思います。
博物館内に特設された織部の茶室・燕庵の写しは三畳の台目。
三大茶室のひとつとされています。如庵の写しをされたいということで犬山市まで寸法を測りに行ったことがあります。
窓の位置や見付けの寸法が資料からでは判りませんでした。当時、管理して居る方にお話して寸法を採らせて頂きました。
会場には如庵の解説もありましたが、国指定重要文化財。如庵の名前は、茶人織田有楽斎のクリスチャンネームから名付けられたものだといわれているようです。
茶室は、写しというご希望が無ければ、設えはある程度自由です。決まりがあるのは、水屋なので、水屋の造りは、流派ごとにしっかり覚えておかなければなりません。
今回の特設会場には、楽、織部、瀬戸、備前、伊賀、青磁、小井戸茶碗などがあり、お茶を嗜む私としては興味深いものがありました。
私が生まれた栃木県からは天明鋳物の茶釜が展示されて居ました。
私の家にも天明鋳物の茶釜がありますが、この鋳物はお寺さんの鐘楼などに使われています。
遡ること、平安時代からの歴史ある鋳物。
仕事をして居ると、ひとりでは中々、時間を作って見に行くことは無いので、このような機会にいつもお誘いいただくことで勉強にもなり、感謝してます。
可憐な感じですね。
色々な品種の牡丹。
芍薬やミヤコワスレなども、季節の花。
午後2時30分から行きましたが、夕方もまだ外は明るく、初夏の陽気。
曜変天目茶碗以外に気になりましたのは、私がコレクションして居る伊賀焼。
本来は少しグリーンがかっているものが多いのだということがわかりました。
小井戸茶碗は、「まさんど窯」の平金昌人さんの作品を以前より拝見させて頂いて居てとても味わい深い器だと思って居ました。
お抹茶が映える色合いです。
抹茶碗も鑑賞に向くもの、実務に向くものがありますね。
by atelier-kirara
| 2017-05-03 05:51
| 散歩・食べ歩き
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