朝から川の音、小鳥の声だけが聞こえます。
目が覚めて、廊下で珈琲を飲みながら建物を眺めて居ます。
写真映えするのは、自然の造形に無理なく計画された建築群であるからでしょうか。
屋根のプロポーションも良いです。
古民家を装った木造に見えて、実はコンクリート造に建替えられてしまっている旅館が多い中、補修や増築で歴史を刻んで来た佇まい。
増築部を含めて国登録有形文化財に登録されたのは、昨年の夏とのこと。
こういう鍵が結局は壊れにくいので、今でも製品としてあります。
古民家の建て主さんなどは、経年劣化と共に穴が大きくなるので、クレセント錠を希望される事も多いのですが、木建の框が華奢な場合は、こちらのほうが良いこともあります。
引き戸が多い日本独特のもので、防犯上も優れた鍵といわれています。
写真のネジ締まり錠は、一枚目が亜鉛ダイスカット。二枚目が真鍮です。
大正時代頃に考案されたようですが、二枚の写真とも新しく交換されたもので今でも需要がある事がわかりますね。
川端康成や与謝野晶子など文人も宿泊した創業140年の旅館。
思いを巡らせてゆっくりと時間が過ぎます。
姪も、春休みの勉強のノルマが昨晩で終わりました。