日本家屋ならではの佇まい。
写真は、文化財指定の旧朝倉家です。
代官山駅から徒歩8分のところにあります。
渋谷区が管理して居ます。
仕事でも度々、縁がある渋谷。
駅のリニューアルで、出口まで遠くなった気がしますが、仕事もあり再来月まで。
都心でも、緑に恵まれたこのような建物があるとホッと癒されます。
軒を長く伸ばすことで、建物の外壁などを雨から守って居ます。
水の跳ね返りも無いので、足元や濡れ縁なども汚れませんね。
また、強い陽射しが直接入るのを防ぐ効果も。
日本の風土に合わせた
昔の人の知恵。
理にかなって美しい。
『家と庭が無ければ、家(家庭)ではない』とよく亡くなった祖父が言っていました。
母が子供の頃から聞いていたそうなので、庭には相当拘りがあったようです。
最近の住まいは敷地事情から軒の無い家が多く見受けられます。軒の無いデザインが好みとか、又は、内部を広くしたいという気持ちはとてもよく分かりますが、外壁などが痛む原因にもなります。
外壁材や工法も昔のモノとは違いますので、雨が当たっても大丈夫ですが、やはり、近隣どうしの壁面の距離が取れて居なかったり、直射日光が直接当たる場所では、外壁材や窓枠周りのシールの劣化が早く見られます。
外壁のメンテナンスは、足場も掛けなくてはならない場合が多く費用負担が大きいので、なるべくなら、少しでも長持ちさせたいですね。
内部は使い勝手良くコンパクトに。
軒を出して少しゆとりのある配置計画が理想的です。
雨がかからない、水が回り込まないように。風通しも考えて作ると良いです。
文章とは、関係ありませんが。
本日のニュースで気になったのは、リフォーム殺人事件。
工期と契約上のトラブルということですが、怖いですね。請負でのリフォームだったという事に更にショックを受けました。
現場監理はクライアントの代わりですから、技術的な事など多岐にわたり施工者と意見を交わすこともありますが、少なくともそういった方は見かけたことはありません。
現場監督をして居た時代でも、怖い思いをした話を他所では聞きましたが、出会ったことはありません。
本当に痛ましい事件です。