大雨時折、雷の予報で午前中はしとしと降る雨の中、川越へ。
歴史的建造物補修利用を担うヘリテージマネージャーの資格講習で何度も来ましたので久しぶりに。
川越は、行政の職員や商店街、民間との連携で街づくりが上手くいっている事例です。
蔵造りの街並みの中に軒を連ねる特定郵便局は、かつて私が所属して居た郵政下の設計事務所が手がけ、色彩などに配慮されたデザインになって居ます。
少し路地を入った所にお稲荷様が居ます。
食べ物に困らないようにという願いが込められているようです。
少し歩いたところに、カフェレストランウエディングのお店があります。
築145年の『料亭初音屋』
レストランカフェウエディングとしてリニューアルされても広々とした料亭ならではの玄関に組子の建具が美しく
当時の面影を残し、落ち着いた佇まいを感じさせます。
カフェテラスの部分。
植栽と杢塀のバランスが良いですね。
店内はゆっくり寛げるソファー席。
ソファに座って食事をするということが、ここ20年の間で定着したように感じます。
建て主さんのダイニングにもソファーを採用してみましたが、テーブルや椅子で高さを調整すればナイフやお箸を使う事にもストレスは感じません。
隣の飲食店の塀。
これは、瓦の素材を編み込んだような感じ。
川越市内の建物は、木や石など無垢の自然素材が豊富に使われているのを多く見かけます。
それだけ、そういうものを扱える職人さん達も多く残っていらっしゃるということでもありますね。
最近、私の周りで話題の映画。
『人生フルーツ』
87歳のおばあちゃんと90歳の建築家おじいちゃん(津端ご夫妻)の物語。
生き方の在り方を考えさせられるようなストーリー。このような、良い歳の取り方が夫婦で出来れば幸せだと思います。