





とても美味しそうな食事が並んでいました。

マリネが隠れていて。この2年間建て主さんの手づくりランチをずっと食べてきたわけですが・・・美味しくてつい、食べ過ぎます。



家族だけの時は台所にある円卓で食事しながらテレビを見ることもできますが、ご親戚、お友達で人数が多めの時は居間と一体になった食堂で。
板戸を開ければ台所と繋がります。この動線は大切。
奧様が焼いたバターケーキは撮影に使わせていただきました。
石のプレートがあると聞いては居ましたが、玄晶石のプレートでした。
東北のお施主さんは石巻なので、なんだか縁がありますね。
石巻は玄晶石(天然スレート)が取れるので、天然のスレート瓦の屋根の家が多く観ることができます。
近くの土手に生ける花を捜しに出かけましたが、ちょうど季節で草刈が行われた後。
カタバミは生命力があるのか、まだ土手には沢山生えていました。

建て主さんお気に入りの飛騨の家具屋さんの椅子。
座り心地良く、ちょうどこの家の雰囲気にはぴったりで、この椅子に合わせてテーブルをデザインし、家具職人さんに作っていただきました。
食卓に吊り下がる格子の大きな照明器具は建具屋さんのアイディア。
一緒になって色々考えた結果です。

私の母の実家は商家です。広い敷地にある2棟の蔵や家屋は引き継ぐ人も今は居なくて寂れるばかり。
母の気持ちを身近に感じてこうした住まいを引き継がれていく建て主さんのお気持ちはよくわかります。お金では買うことの出来ない家族の歴史と古い家の良さ、材木、贅沢な空間。
古民家は木組みで出来上がっていますので、再生できる可能性はどの住まいにもあります。
残せるものなら、残したいという気持ちがいつも私の中にあります。

間取りで暮らし方を変えますが、建物全体のプロポーションは変えないことが基本です。