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小さな庭から

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昨日、広大なスケールの庭を見たあとの小さなお庭から。
我が家は、父が建てる時に盛土をしていますので道路面よりも+1.5mの地盤面に家が建っています。旗状敷地で、竿の部分は20m超なのでその部分には車2台が縦列できる車庫、玄関への通路(アプローチ)と花壇、階段などがあります。

昔はよく台風の際などは川の水が溢れたり、消防からボートが出て小学校の帰宅時に乗せて行ってもらっていた地域もありました。
なので、水が出た時の対策や周囲を家で囲まれてしまった時に日影にならないような対策として盛土をしたのだと思います。
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この通路さえも母は山野草を植えて居て、色とりどりの花が咲いています。
オドリコソウは種がこぼれてあちらこちらに自生。
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イカリソウは少し水分が多く湿っぽい土のある岩陰を好むのか、その辺りに集中して咲いています。
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ヒトリシズカ
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チゴユリ
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シラユキゲシ

山野草も元気に育てるためには朝陽を浴びることが大切ですが、一日中照るところよりも、風通しの良く、しかも少し土地が湿ったようなところを好むようです。
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母がなかなか増えないし、花も咲かないと話していたハクサンスミレが今年は咲きました。
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スズラン
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カラマツソウは朝露を含んで活き活きとしています。花をつけるのはこれから。
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苺の花。
母が孫のために育てて居ます。
他にはサクラソウも色々な品種のものが咲いて居ますが、撮りきれないくらい。

前にも少し書いたことがありますが、家庭と書いて『家』と『庭』です。
住まいをつくる際にも、部屋の中の自然だけでなく、開口部からの視線の抜けも考えたプラン計画をします。

花や実を沢山つけて欲しい植物を植えたいときは日当たりの良いところに。
また、日当たりの少ないところで育つ植物もあります。
敷地をモルタルで固めてしまうことは、後々のメンテナンスのことなども考えた時にあまりおすすめではありません。
埋設してある配管も簡単には交換できなくなったり、陽の照り返しで暑くなったりしてしまいます。雨水も浸透させるのよりも地表面の温度が上がったり、逆に湿気るようなところではモルタルやコンクリートにまで水をよんでカビぽくなったりする事があります。
敷地の状況にもよりますが、そう考えると植物を植えられるような庭のほうが(草むしりを面倒だと思わなければ)良い面がありますね。
また、一見、タタキ風のもので浸透性のある材質のものもあります。

母が一緒懸命植物を育てていますので草花などの性質や名前を教えて貰ったり。
住まいづくりをする際には外構のことも頭に入れながら計画しますので庭に対する知識も必要です。
あとから少しずつお庭を作っていくということもできます。住みながら庭づくりをしていくというのは暮らしに楽しみを得ることができるひとつの要素かもしれません。
勿論、庭園などしっかりつくり込みたいという方には庭師や造園のプロにお願いすることもありますが、昨日、桜を見せていただいたお宅ではご夫婦で庭づくりをされていたり、それも絵に描いたり、写真に残したりされていて。

最近は、住まいでそうした楽しみを上手に生活に取り入れていらっしゃる方が建て主さんを見ていても多い気がします。
私も、母が『見て見て、今日はこんな花が咲いたのよ』などと朝一で教えてくれますので、今日の花を撮ることがすこーし楽しみになっています。
庭に咲いた花を食卓に1輪飾っても素敵ですね。
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そして、この春は母も名前がわからないという花がありました。
濃い紫色の花ですが、背丈は小さく花は下を向いています。

by atelier-kirara | 2016-04-10 12:35 | 暮らし | Comments(0)

日々の暮らしや建築のことを書いています。お付き合いいただければ幸いです。


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