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現場から〜江戸期の和釘

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棟梁のホリさん、外壁周りはもうすぐ終えます。全体に目を配りながら工事を進めて居ますので、他の職方さんの仕事にも必要なことは指示されています。
全体を指揮できる棟梁が居るからこそ、一緒にしている職人さん達も良い仕事ができます。
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傷んだところの雨樋などは、板金職人さんが銅を折って作り直し、石屋さんも一ヶ所残して、終えました。
建具の取付をしている、建具職人親方、トシさんが古い雨戸から鋼の釘を見つけました。和釘の巻頭(まきがしら)というものですが、現在の洋釘と違い、鋼で錆びずに年を重ねるごとに光沢が出るそう。建具屋さんの推測では江戸期の手作りのものだということです。
それぞれの木の年輪にそって入れていくので先が曲がったり、それぞれの形になっているそうです。打ち付けたら、抜けることがありません。
今では、珍しくなり、茶室などで使う和釘も和釘もどきだったりするそうで、本当に貴重なものが出てきました。
『使ってもいいけど、文化財のような仕事になってしまうから、取っておくのがいいよ』と。
なので、内部の造作をしてくださっている数寄屋大工さんに小箱を作ってもらおうかしら?とお話したら『またまた〜そういうこと言って』と・・・言いつつも、作って頂けること期待してます。
お施主さんは、大切そうに建具屋さんが抜いた釘を持ち帰りました。
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内部は、廻り縁などの削りを宮大工のモリさん。繊細な細かいところを数寄屋大工さん。宮大工の周太郎くん、工場で加工。建具職人の藤山さんや家具職人の広さんがそれぞれのモノを製作中。
左官職人、こまつさんの漆喰が終わり、塗装屋さんが入っています。漆喰や枠、床板などに付かないようにしっかりビニールを目張りして仕事していました。塗装も下地をしっかり作っておかないと仕上げがすぐに落ちてしまったり、不陸が出来てしまいます。
パテをしごく音が外に居ても聞こえてきます。
建具は設計図書の見ながら建具屋さんと打ち合わせ。私のほうでは、イメージがあって描いた建具表も框の見付寸法のバランスが微妙だというので保留にしていたものがあるとのことで、話に耳を傾けて居ます。
イメージを変えることはありませんが、より美しく見せる為にそれぞれの専門で長年してきた職人の話を聞くことも大切です。
工場に行くと、東北のお施主さん宅の施工納まり図面を書いてくださっているHさんが朝早くから夜遅くまでかかりきりになっている様子。
打ち合わせをしました。
続けて家具の工事にも入れるように施工手順も考えながら進めています。カウンター屋さんにもコーリアンの加工の発注。地元のお施主さんのキッチンと同じようにアンダーシンクなので現場搬入前に取付をします。
家具の材料もガラスも問屋さん直接なので、材料も手間も無駄を出さずに出来る事が、職人さん直接の良いところです。

by atelier-kirara | 2015-03-31 08:49 | ◆S邸古民家再生・改修 | Comments(0)

日常のこと建築のこと気ままに書いています。気長にお付き合い頂ければ幸いです。アトリエきらら 小林輝子


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