東北の現場へ
2015年 01月 16日

東北は妹が東北大で建築を学んだり、ゼネコン勤めだった父もホテルや学校建設現場の現場監督をしていたり、私自身が一関に戸籍があったりしたことがあるので、知り合いも居て個人的にご縁をいただくことが多い地域です。
私の車はスタッドレスにはき替えましたが、この日は地元から建具屋の親方トシさんが材木を積んできたトラック。車を運転できるからと言って2間半の材木を積むことができるトラックを雪の中、運転を代わるのは私も不安で雪化粧した東北の山々を助手席から眺めながら帰路に着きました。
片道6時間はかかりますが、東北道は路面が凍結しないように凍結防止剤が撒かれているので関東の道路よりも通行止めになることは少なく走ることができます。

お施主さん宅は長屋門です。長屋門というのは腰壁は瓦。あるいは下見板張りに上部が漆喰壁、屋根は瓦葺きというスタイルが多いのですが、使用人の住居だったり部屋としての機能も持ち合わせている門の事です。今回はそこに材木を荷卸し。意味は多少違いますが「立っている者は親でも使え」という諺があるとかで、建具屋の親方トシさんが荷解きした材を大工のナナさんと私と三人で荷卸し。 以前より、職人さんのお名前を呼ぶときは、同じ姓のことが多いので現場が混乱するので結局いつも名前呼びになります。
特に現在進行している古民家の現場と東北の現場は時期が重なったこともあり、どちらの現場も一緒にやることにしましたから、同じ姓の方が5人も!>
天竜杉の下見板に木曾ヒバの水切り材、芯去り木曾桧の窓枠に天井材。どれも年輪が細かく整って美しい材です。材木は入札で山ごと丸太買いしているので、物件ごとに購入しているわけではありません。
そうした材木は高いというイメージがつきものですが、坪で金額を出せるものではありませんが、メーカーさんの主力製品と変わらないということになれば、材質が全く違うので好みの問題です。
志木の古民家の棟梁はホリさん。東北の家では棟梁はナナさん。
工事が寒い時期になってしまいましたが、体調を崩さないよう、風邪引かないように気を付けて欲しいと思います。トラックいっぱいに積んできましたが、まだまだ足りません。来週にももう一度、材木を運ぶことになります。冬場、東北での現場加工は職人さんは辛いものがあります。
そういうこともあり、設計図から起こした施工図から、地元埼玉の工場で手刻み加工した材を運搬。多少、現場合わせにする所は現場での加工が必要になりますが、ほぼ現場で組み立てるだけにしてあります。
私も現場の設計監理で行き来しますが、職人さんも材木を運ぶのに何回も行き来しますし、化粧材として使用するものには鉋をかけますから、次回は道具を持って行くそうです。
下見板など基本、塗装は必要ありません。以前こちらのブログでも書きましたが、鉋掛けをすることで水を弾くほどピカピカに仕上げることができる職人さん達です。


現在、ご縁をいただいているお施主さん方はお料理が趣味でお料理上手。米粉で作った蒸しケーキ、昆布・お揚げ・人参・蒟蒻の煮物、牡蠣の蒸し物、金柑の甘露煮。手の込んだ料理を美味しくいただきました。
用意してくださったのはお嫁さん。今回、お施主さんのご希望の中にはお嫁さんも使えるキッチンということを聞いていました。現在のキッチンでは作業動線が長く、高さもお施主さんにも合っていませんでしたのでお2人で使えるように考えて計画しています。
家具も重荷重を耐えることのできるスライド金物を使います。製作は工場で箱状にして現場搬入して組み立てます。

製材した職人さん達に代わり、ありがとうございます!!

既存の壁を剥がした写真、断熱材を敷きこんだ写真もいただきました。既存の透湿防水シートの貼り方が間違えているのを発見!貼り方を間違えると雨水などの水路ができ内部結露の原因になりますので問題です。
新しく施工されたのはきちんと出来ていてまずは一安心。下見板は上下でビス止めしてありましたが、今回使用する下見板の厚み上、割れが生じてしまうので、上部のみで止め、あとは簓子で押さえていきます。
寒冷地なので、断熱材も充填と外断熱と二重にしています。
