代官山にある旧朝倉家住宅に行って来ました。
大正8年に渋谷区議会議長を歴任された朝倉虎治郎氏によって建てられた民家です。
材木店で働いた経験のある虎治郎氏自らが、材木を選んだということから、施主のこだわりで建てられた住まいということになりますね。
現在、その周りにある代官山ヒルサイドテラスも元々は朝倉家所有の土地でしたが、槇文彦氏による建物群【モダニズム建築】作品が街並みを形成して良いバランスが取れて居ます。
区に譲渡して文化財になり、今でも大切に保存されている民家には色々な思いが詰まっていることでしょう。
文化財に限らず、一般の民家でも家族が先祖を大切に思う気持ちがあれば良い状態で残せるようにしたいですね。本来は、住み継ぐ為に残すことが大切なのではないでしょうか。
古民家の再生は、きちんとしようとすると大変な時間と手間がかかります。技術的なことや材料、資金という事だけでないことは、設計が進むにつれ、施工が進むにつれ、お施主さんがよくわかってくださっています。
それだけに残せるということは幸せな事だと思います。
框に沿って付け子【つけこ】障子の桟は猿頬。水が回らないようにの敷桟は確認出来ませんでしたが、手の込んだ作りになっていました。
これから、建具図面を見て、建具屋さんが建具を製作してくださるのですが、少しワガママ?甘えて見ようと思います。
お願いを聞いてくださるでしょうか〜。