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鉋掛けで光る材木「古民家再生」

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建具職人のKさん。7月の着工から棟梁と現場に入っていますが、2年目でも鉋掛けがこの出来栄え。親方の元で現場上がった後に、練習を重ねている成果が少しずつ。親方と居残りし課題を熟しています。

写真ではわかり難いかもしれませんが、鉋を掛けた表面が鏡のように光っているのが見えるでしょうか?手触りももちろん、ツルツル!!氷を撫でているような滑る感触です。
このように鉋掛けが出来ていると何が普通とは違うのか?

”水などの水分を弾く”のです!

もちろん、塗料などを塗る必要が無くなります。床などには浸透・シミないように、カビ無いように保護塗料などを施すことが殆どですが、この現場では必要がありません。
この日は、鉋掛けしている傍でお施主さんと暫く見て居ましたが、お施主さんも鉋を掛ける度に帯状の羽衣のように繋がって削れていく様子、木が光っていく様子を見て感激されていました。
鉋掛けですが、建具職人の親方が削った木肌を以前、触ったことがありますが・・・それ以上に滑りが良く、こうした技術を持っている職人は現在では希少なようです。

現場では、棟梁、数寄屋大工、建具職人、家具職人の木工事部分の職人さん達が今月から数名入って現場応援しています。現在は、構造躯体の部分が多く見えますが、これから仕上げ部分が徐々に出来上がっていきますので、先行して設備配管・電気工事の職人さんも来ています。

棟梁は、現在は2階の窓枠部分。殆どが、建具屋さんに製作いただく木建具ですので墨付けを図面を確認しながら丹念に行いました。
長年、自然乾燥された杉材は良い色になり、こちらも光沢を帯びています。棟梁が墨を打った部分が良く見えます。2部屋続きの大きな開口です。もう2部屋の開口(写真:墨が出してある板)が出来上がると外から見たら、4部屋ぶんが2部屋の大きな連続した開口に見えるようにデザインしてあります。
建具の納めかたも、既存の壁を剥がし、解体してみて構造体に直接は出来ないことが解り、現場進行しながら棟梁・建具職人さんと納まり方を検討しました。

細かいデティール部分までの打ち合わせが出来るので、数ミリの取り合いで納まり良く、綺麗に見える部分を割りだしました。建具屋さんにお任せする部分を図面上では残して居たのですが、そうは言って居られず、これを機に、建具が解る建築家になっては如何?という職人さんからの提案もあり、相談しながら現場は進行して居ます。

設計図通りの意匠を守ってもらいながらも現場は進行していますので、綺麗に製作頂いて私も楽しみです。見積・承認図のチェックも怠らず。現場を進行させながら変更部分はお施主さんに説明。
改修(リフォーム)は既存を剥がしてみて初めて解ることがあるので、その場の対応が大切になります。

現場で職人さん達が楽しく仕事して居る様子が、現場を明るい雰囲気にしています。昨日は、職人さん達と現場で昼食。
週末、施工現場を見学をしにくるご予定になっているご家族に今だから見ることができる部分を案内します。ご依頼を受け、既に仮補修(長年の雨漏り解消)は早急にさせていただきましたが、見積出しに、事前の見学を。竣工して綺麗になったものを見ていただくのも良いのですが、どんな現場でも、仕上がればそれなりに綺麗に良く見えるのは当たり前です。
私が見ていただきたいのは、家の性能を維持する大切な部分。お化粧も同じですが、元のケアをしっかりしておかないと傷んでしまいます。のち、100年は大きな手を入れず、維持できる家であって欲しいと思います。

古民家再生だから出来ることです、ご先祖に感謝ですね。

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埃塵などが入らないように枠にもしっかり戸じゃくりを入れています。
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今現場に入って頂いて居る職人さん方は、仕事範囲が文化財やお寺ということもあって東北から、関西、四国、まで現在、仕事がありますので、私の仕事も2軒ほど少しずつ時期をずらして遠方も請けていただいてます。私のお施主さん方の案件は、来年年明けから新幹線で片道2時間30分、車で6時間が始まるところです。

西に行くにしても北に行くにしても、しっかりとスタッドレスタイアにはき替えてください。というディラー営業担当Sさんに言われて、今期は早目にスタッドレスにする予定です。
by atelier-kirara | 2014-11-12 07:54 | ◆S邸古民家再生・改修 | Comments(0)

日常のこと建築のこと気ままに書いています。気長にお付き合い頂ければ幸いです。アトリエきらら 小林輝子


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