初めての鉋デビュー
2014年 10月 03日

お施主さんも立会いで建てるのをご覧になったという6寸の八角柱。これを刻んだのは棟梁ですが、鉋を挽いたのは32歳の若い建具職人です。親方や棟梁から受け継いだ鉋や蚤、砥石などの道具で初デビューは何故か柱。素晴らしい出来映え。親方のTさんに「やってみるか?」と言われた時の嬉しそうな顔が思い浮かびます。
調整や削り直しも無く一発で入りました。将来が楽しみですね!
まだまだ修行中の身ということですが、記念に柱と並んで写真を撮りましょうか?と言うと恥ずかしそうでした。本当に木が好きな職人さんでこうした若い人が現場で育つのは良いことです。したくても出来ない職人さんはたくさん居るはずです。
私も一年かけて丁寧に設計したので、楽しく丁寧に施工している姿を見るのは嬉しいことです。一つしかない上等な材なので失敗は許されないよ、というTさんの言葉に緊張した空気が流れましたが、無事に終了。
奧の増築部分はまだ手つかずですが、元々の母屋であった部分は傷んだ材を取り換えつつ、少しずつ間取りがわかる雰囲気になってきました。天井を高くする為に既存の天井板を外すと、写真のような材も見えて来ました。隠しておくのはもったいないですね、こんな風に見せることでだいぶイメージも変わります。
by atelier-kirara
| 2014-10-03 05:28
| S邸古民家再生・改修
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