京都へ
2014年 06月 20日
佑典さんとは、母とのご縁から知り合って4年目。<こちらのお写真は、私が京都に伺うと知って西宮市からいらっしゃってくださったメディアプロデューサーの松井守さんが撮ってくださったもの>
現在では、海外からのオファーも多くヨーロッパやアメリカに渡ることも。朝日焼きは江戸時代には遠州七窯の一つにも数えられており、朝日の情景を思わせるような背鹿の模様が特徴の落ち着いた陶磁器です。ですが、佑典さんは海外の方にも陶磁器をもっと良く知ってもらえるように150年前からもお煎茶用に焼かれていたカラフルな色合いのものを引き継ぐような形で新しいお茶碗などを考案しています。
作家さんとしては若いこともありますが、その感性に共感できます。我が家にある初期の作品は伝統的な朝日焼きの特徴が出ていますお抹茶碗です。先日はお父様の作品展もありましたが、また年輪を重ねられた趣のある茶器などは素晴らしいものでした。
伝統を受け継ぐ方々と友達になっていただくご縁がこの6年もの間、続いていて器も反物なども建築の意匠に取り入れたご提案をする機会も増えました。
「伝統」とは、その時代に造られたものが時を経て伝統になっていくものだと感じています。受け継がれて行くものはその時代には目新しく、ですが決して流行を追っていたり、奇抜なものではないもので時を経ても多くの方に愛されるものだと思います。
佑典さんが、焼いたこちらの湯呑竣工祝いに。きっとモダンに変身した住まいにも合うはずです。
とんぼ帰りの駆け足でしたが充分、収穫をしてきました。