石場建て見学会
2011年 12月 19日

工務店、意匠事務所、構造事務所の協同です。28坪という伝統工法の住宅としては狭小だと思います。良く考えられてコンパクトにまとめている印象を受けました。石場建てを簡単に説明すると、束石(基礎石)の上に柱を直に建てるという古民家などに見られる伝統的な工法です。
建築基準法の厳格化以降、確認を通すことが困難になりましたが、施主さんを含め、これに関わる方達が粘り強く取り組むことによって建築可能になるということが立証された良い事例だと思います。
費用も時間もかかりますが、合板や石膏ボードなどの新建材を使わない再利用、資源化の利用価値、構造体が一体化しているので何年先でも崩れることなく、解体し移築も可能。梁せいが綺麗にそろっているのも良いところでしょう。そのような点に価値を見出せることができれば、時間や手間のかかる構造適合性判定も乗り越え、住みこなせると思います。
現場には建築主さんもいらっしゃっていましたので、お話もお聞きできましたが、そうしたことを理解されて施工者の方達と共に挑まれてきたのだと感じました。何よりも、このようにして得たものに住めるということはとても幸せなことだと思います。無垢材の木の香り、土壁の温かみを見学していても肌で感じることができました。
所属する会の方達も来ていましたので、帰りがてらに寄ったところ・・・


でいつもより少し早めの昼食。定食屋さんですが、これだけついて890円。見学会の感想やら、伝木の話やら、ipadの話しから端を発して、ツイッター、Face Bookの話題など色々雑談(いつものことですが。笑)
少し?私よりもご年配のおじさまたちが多いのでツイッターなどは登録したけど、操作がわからないから教えて~という話しにいつもなり易い・・・・・こうして時々出て歩くのは息抜きにもなるので良いのです。特にCADでひたすら図面を描いている期間などは篭ってばかりいると少し辛い。
写真の干し柿は長野で事務所をされているYazawaさんの自家製。柿渋を製造されていらっしゃいますが、残った柿で作られてるそう!とっても美味しいんです。市田柿で無添加、無農薬、無燻製。レディーファーストということで、いただきました。私が、会のMLに誤ってお返事を返した為に参加することを知って持ってきてくださったとのこと。感激~、ありがとうございました。次回は、長野まで柿渋買いに行きたいです。
石場建ての話題から脱線してきましたが^^;
とても勉強になることも多くあって、有意義な時間でした。
会のお仲間からはブログ書くことを期待されていたので、こんな時間ですが少し書いてみました。
現場の写真掲載は了承済みです。
by atelier-kirara
| 2011-12-19 00:43
| 旅・建築のことなど
|
Comments(0)