土地探しから〜近くの公園
2011年 08月 11日

我が家のすぐ近くに児童公園を造る計画があると母から聞かされている。もう、十数年前からなので政令指定都市になる前後の話。ここ数年、特に整備されずにきましたがようやくでしょうか?現在写真のような状況です。
元々私有地だったものが市有地になり、竹藪が刈られ、周りは宅地として整備されました。
この話題には以前も触れましたが、この辺りは自然に恵まれているものの子供が遊べる公園が少ないのです。今、市有地になっている土地は私が子供の頃、泥遊びや鬼ごっこをして近所の友達と遊んだ思い出のある場所。土地を所有していた地主さんも子供達が遊ぶのをあたたかく見守ってくださって、敷地にある大きな木でもカブトやクワガタ虫採集をさせていただきました。帰りには畑で取れたさつまいもを「お母さんに茹でてもらっておやつで食べなさいね。」くださったり、子供ながらに楽しみにしていました。

この土地は元々が半分崖地で崩れたような状況でしたが、市有地後はこのような形で勾配をつけ、整備されています。
この辺りは切土・盛土して造成された土地が多く存在しますが、その境界線に家を建てる方は注意が必要だと土地から相談された方には話しています。
擁壁がある場合(擁壁の上や裏側に擁壁を抱えているなど)、それが適切に施工されたものであるかの確認。また、土質や数値上のことだけでしたら、地盤調査も大切ですが、昔その土地がどのようなものだったのかを知る必要があります。
また、丘だったところを埋め立てしてある場合は盛土した下の安定した地盤まで杭入れをしなくてはいけなくなる可能性もありますので建築全体のコストを考えなくてはいけません。
ごく一般的に行われている地盤調査では高く盛土した下の地盤まで調査することは困難です。敷地に接する低い土地で調査させてもらうか、昔からその土地に住んでいる方に話しを聞いてみるのが一番良い方法で地元の方は土地の履歴や状態というのは意外と知っているものです。
私の実家もこちらに越してきて36年、先祖代々住んでいる方から土地の情報等はよく耳に入ってきます。
事務所に直接相談に来られる方よりも、コンサルの仕事の際に土地からの相談が多く、震災後こういったことを気にされる方が多いので少し触れてみました。
写真は市で行った造成ですから、おそらく安全に出来ているものだと思いますので子供達が遊べる姿を一日でも早くみられるようになればいいな、と楽しみにしています。