給湯器のエコ化
2010年 07月 09日
では、本題・・・「エコジョーズ化宣言2013」が6月10日に表明される。低炭素社会の実現に向けての取り組みとして2013年3月までに、ガス機器メーカーが生産する全てのガス給湯器を潜熱回収型ガス給湯器「エコジョーズ」に切り替えることを決定するというもの。CO2排出量を従来の給湯器よりも約13%削減することができる省エネルギー性・環境に優れているものです。
2013年から従来型の給湯器は生産ストップとなり、従来型の部品の交換などは2030年には全廃となるので、これから新築する住宅やマンションに関してガス給湯器の設置を検討する際には将来エコジョーズが設置可能なようにプラン・設備計画をしておく必要があるとのこと。
電気給湯器「エコキュート」は機器の大きさから設置スペースを考えて計画しなくてはなりませんが、「エコジョーズ」は従来型の給湯器の大きさ同等ということからあまり気にする必要はないと思います。
と書きたいところですが、エアコンのようにドレン水(炭酸カルシウム)を排出する為、排水管・経路の検討と廃熱方向の検討をされないと躯体が痛んだり、近隣の塀やサッシ。・格子などが腐食したりする原因になるそうです。詳しくは各給湯機器メーカーに問い合わせされると良いかも知れませんね。
私は講習会を受ける機会がありましたので、知りましたが、マンションなどを設計された建築士さんからは既存マンションの給湯設置スペースはコンパクト設計になっているし、排水経路を設けていないので、どうするのですか?との心配される声が上がっていました。
既設が薄型、縦長の給湯器の場合はエコジョーズが設置できるスペースが取れていない場合が多いのでしょう。排水に関しては廊下などに溝を取って専用のドレン設置で排出する方法が考えられているようです。
ガスも電気も技術的に機器・設置スペースの条件がコンパクトになってくれると良いのですが・・・それにお値段もまだまだ高めですよね。
私のところにいらっしゃる建て主さん、お料理好きな方が多いのですが、コンロはガス派の方が多いです。
炒めたりするのを火力で鍋を振りながら調理しないと料理した気分にならないという方も多いですね。
将来IHにもできるように配線して置く場合もあります。「足利の家」は途中、建て主さんからご希望が出ましたので。IHは経路などが別なので、施工逃げが無い伝統木造の場合は先行して設備計画に入れておく必要がありました。
ここ数年で法律も変われば、基準も変わったり、機器なども全く新しいものが出てきたり。
白熱電球全廃からLEDへと移行されたりしていますが、まだまだこちらもイニシャルコストの問題があったり、器具によっては長寿命と言っても、器具そのものが寿命となるので電球だけ取替えられるもの?と思っていたら器具ごとなの?なーんてことになる製品もあるようですから選ぶ際に気をつけないといけませんね。
勉強会などの機会があると、そこで初めて気が付いたりするわけですが、同じく事務所経営をされている先輩や知人に聞いたり、実務をしている過程で製品選びの際にメーカーさんなどから紹介いただいたり。
いずれにしても、最近は色々変わりますので情報仕入れるのが大変です。