木の音色
2009年 09月 24日
伝統工法で建てる家、直営施工「施主自主施工」をしています。この日も子供たちがたくさん居てお手伝い。
建て主さんも泥コネ、材木の柿渋塗りから小舞までご家族で参加しています。
構造体の重要な部分はもちろん、大工さんです。
壁面も均等にあり、柱、梁がこれだけ多く使われているので基礎のアンカーに頼らずに上部の構造体だけでも安定したしっかりした家づくりをされています
足利の家でも伝統工法を主体に設計していますが、比べてみると㎡に対する材木の割合が多いことがわかると思います。
壁量、「柱、梁、筋交い」と「柱、梁、貫」などの工法の違いからです。
設計者も建て主も何を優先し、主体にしているかで考え方が違ってきます。また、職人さんだけでは無く、一般の方々のお手伝い無しには施主施工は成り立ちませんので、人、土地、地域・・・初めて色々な条件が揃ったところで良い家づくりをされているのだと思います。
聞くと、車で2時間圏内が限界かな・・・と。
このところ私は頻繁に足利通いしていますが、電車で片道2時間。
足繁く通って監理しなくてはいけない現場では確かにこのくらいが限界かもしれません。
伝統工法は、上棟する際に梁やこみ栓などを叩いて組んでいく木の音が気持ちよいですね。
金属音では無い、柔らかい音。
足利現場の上棟(http://kiraralife.exblog.jp/8795011/)
の際も木を叩く音が周りの山に反射してかなり遠方まで聞こえていましたが、昨日見学させていただいた現場でも気持ちよく木の音があたりいちめんに鳴り響いていました。
同じ世代の設計事務所同志でのお付き合いはよくあります。
仲間内の仕事を見たり、見せたりするのは仕事の質の向上にも繋がりますし、地域に根づいたより良い家づくりを皆でしていきましょう。という気持ちにもなります。