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測量

測量_a0129492_1101055.jpg真北方向を測っているところです。これは今から1年半前の出来事です!建築物を建てるにはこの真北方向を出すことが大切です。役所でも北側斜線が厳しい場合や、日影図が必要な地域ではどのような手法で方角を定めたのか記入を求められることもあります。
設計依頼を受けてからプランを計画する前に自前で測量をしに行きました。

方位磁石の指す方向が「磁北」です。
真北と磁北は日本付近では磁北が7度程度半時計まわりに西側にずれていますが、地域により度数はすこしずつ変わります。都市計画図によっては真北を指していることもありますが、磁北で記してある場合もあるので確認が必要です。今回の敷地の場合は申請の際に都市計画図の添付も求められました。



測量_a0129492_1119292.jpg方位を測るのと同時に行った測量。写真は「平板測量」です。測量士等のプロにお任せすると最近はGPS測量なので雨などの天候に左右される写真のような測量方法は今ではあまりお見かけしませんでしょうか?
細部や限られた範囲(建物を計画する部分)で広域では無い測量に向きます。
私も、初期の段階でプラン計画のためだけに測りました。






測量_a0129492_1130139.jpg正式に設計契約が済み、ここで初めて開発許可の手続きの際、測量事務所を入れて正確な基準点を出し、現況の高さや地形を測りました。市街化調整区域で自己所有の土地に家を建てる場合でも条件が合わないと建てられません。
建て主のお父様が住んでいらっしゃいましたが、建築主が過去14年住んだ実績がある場合は建築可能でしたが、住んだ期間が1年足りなかった為、他の方法で手続きしました。建築予定地の土地所有者との親族証明、現在の住まいが借家であること、又はその土地に対して計画ができないという証明や理由書等が必要でした。閉鎖謄本等の書類を発行して貰い、役所に相談を繰り返し、まずは家を建てられる土地として整備することから始まりました。


土地500㎡以内ずつ分筆、道路や隣地境界線の確定、登記。
色々ありましたが、測量事務所を入れてからはスムーズに進み、大体1年かかると聞いていた開発行為は半年で済みました。分筆した結果、南北に長い変形した土地になりましたが、具合よく建て主が退職後、思い描いている?土地の一画で家庭菜園ができそうな感じになりました。


測量_a0129492_11572359.jpg開発行為後の土地はこのような更地になりました。今週末は地鎮祭。この数日雨が降って当日もお天気は良くなさそうです。神主さん「雨降って地固まるといいますから・・・」とか言いそうです。
この現場は開発行為が終わってから更に半年寝かせてありますので地盤が程よく締まって安定したと思います。基礎がしっかり打てるのではないでしょうか。
by atelier-kirara | 2009-07-03 12:02 | 足利の家 | Comments(0)

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