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材種の面白さ 昭和のレトロ

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築41年の我が家
昭和40年代のレトロガラス
その名も『銀河』

見たことある方も多いのでは?
40年経っても建具もノブも当時のままでドアとしてきちんと機能して居ます。
壁と意匠をそろえてチーク板目の突き板が貼ってありますが、昔の突き板は厚みもあって丈夫ですね。良い色合いになって居ます。

以前も書いたことがありますが、勤めて間もなく結婚した父が実家の援助無く頑張って土地を買って建てた家ですから、当時として其れなりのものですが、材料の厚みが違うということもあり内装材はいい感じで残って居ます。
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壁、引き戸やドアはチークの突き板。鴨井、廻縁などはラワン。
ラワンも無垢は今は高くなりましたね。
母はラワンはささくれて嫌いだと言いますが当時は地方から出てきて精一杯だったと思います。実家からは、その建築費なら田舎だと内装も総檜造りで良いのが建つと言われたそうですが、私はこちらのほうが今は良かったのではないかと思って居ます。
昔から、各地域によって材工費【職人の賃金+材料費】は違いました。
10畳のリビングにはピアノがありますが、これもチークの突き板。ヤマハのピアノで私が3歳の頃からあります。足元が欠けてしまって居ますが、建具屋さんで充分補修可能。
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ダイニングのテーブルは楢の無垢。
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リビングの飾り棚も楢。
玄関なども楢なので、母が楢の木目が好きだということがわかります。
本人は言われて初めて気がつきました^ ^
リビングは現在では床暖房用のローズウッドの床材が貼ってありますが、昔はターコイズ色の絨毯でした。
チークにターコイズの絨毯も、色彩コーディネートとしてはよく合います。

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この間、リフォームした造り付けキッチンや製作した木建具はウォールナット。
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タモの食器棚。
木目を見せた塗装では色んな材種があると面白いですね。
使う場所も全体の雰囲気がちぐはぐにならない程度でしたら材種で遊べます。

この家は、杉。この家は檜。
など決めつけないで選んだほうが良いのですが、ここまで気にしないものですよね。
材種によっては水に強いとかありますので、知っていると用途もわかり面白いものです。

経年変化と共に味が出てくるようなものは、綺麗に磨いて遺していきたいものです。
リフォーム予定の方も、事前にご自身の住まいはどんな材料で出来ているのか?興味を持って見てみると良いのかも知れませんね。

by atelier-kirara | 2016-10-03 07:22 | 素材・機器 | Comments(0)

日々の暮らしのこと建築のことなど書いています。お付き合い頂ければ幸いです。


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