マオさんが住む高地から少し山を下りたところで宿泊。
中国らしさが残るこの地は宿泊施設内の調度品、家具などは彫物や、螺鈿などの細工を施したもの。ヨーロッパ等の椅子の曲げ木の文化は中国からと知ったのは、大学時代の住居学で学んだ記憶があるので、今回、あちこち歩いて興味深いものがたくさんありました。
村では、朝食にここでも米麺。麺は平打ちの太麺と、細麺の2種類から選ぶことが出来ました。
※一部写真は松尾さん、maoさんからのものです。
村の小学校の屋上では、醤油を昔から作っているという民族の方が、大豆を発酵させていました。三年間天日干しにしないと醤油を作れるような発酵状態にはならないとのこと。
一口食べてみると、酸味を感じました。
日本では、【浜納豆】という形も味も似たものがあります。
室町時代、浜名湖畔の古寺の僧が足利7代将軍義勝公に献上し、戦国時代は今川・豊臣・徳川氏に献上され、保存が効くところから、家康公にも珍重されたため、徳川家には毎年兵糧として献上され、代々の将軍家も賀上の例台には必ず添えられていたそうです。愛知県の特産品のようです。偶然にも、我が家にありました。
雲南省のこの地でお醤油造りの名人と云われている女性は学校の先生です。今ではその伝統も縮小しているようですが、徳川家康が好んで食べた浜納豆はここがルーツなのかも知れませんね。
村の奥まで入って行くと、昔の日本のような生活様式を現在されている家々を目にしました。樹齢1000年という木の切り株に座っていたおばあちゃん。色々お話をお聞きしました。